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『マイスタークラス』来たる♪

  • 2023/12/10(日) 19:25:35

ご縁があって私の手元にホーナーの14穴クロマティックハーモニカ『マイスタークラス』がやってきました。
大切にされていたものをお譲りいただいたのです。
低い方に2穴多く、ヴァイオリンと同じ音域が演奏できるモデル。
ずっと欲しかった楽器ですが、高級機種でホイホイと購入することもできず指を咥えて眺めていたものですから嬉しくて仕方ありません。

到着してすぐに全分解して中を拝見しました。興味津々!
上げ身の調整や調律など私が吹きやすいように調整中ですが、初めての14穴、また吹ける曲も増えるなあ、妄想しております。

そしてハーモニカとともにたくさんの修理工具も同包してくださっていました。
今は手に入らないリードの打ち台やリベットを打つ用の小さな金槌、特注の工具など貴重なものばかり。
大切に使わせていただきます。
本当にありがとうございました。
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本番用のマイクを新調、紆余曲折の末にやっと音が出た!

  • 2023/07/20(木) 01:40:06

基本、生の音で演奏する私ですが、ご一緒する楽器や会場に応じてマイクを使うこともあります。
一般的に使われているSURE58、こちらも良いマイクなのですが、ライブの時、スタンドで使うと音を拾う範囲から外れてしまいがちなので、近頃はSUZUKIのハーモニカ用の小型のコンデンサマイクをヘッドセットに取り付けて使っておりました。
電源モジュール付きで12,000円ほどなのでとってもお手頃価格、コストパフォーマンスの素晴らしいマイクです。
過去記事参照マイクの取り付け方法試行錯誤
しかしながら最近、演奏環境が様々になってきたのとせっかくマイクの乗りが良いファビュラスを本番仕様に調整したこともあり、もうちょっと本格的なマイクが欲しくなりました。
以前憧れてお値段が高くて手が出せなかったDPA 社製のヘッドセットマイク。確か当時見ていたのは14万円くらいしてた。
今こそ思い切って買う時??でも10万超えは悩むな・・・
色々調べてみた結果、2~3万円で別のメーカーのお手頃なものはあったのですが、やはり憧れのメーカーのが欲しい。
そしたらちょうど。正規の代理店から型落ちの生産中止になったモデルが大幅値引きで売られているではないですか!6万円くらいのモデルが4万円弱になってる!
指向性、無指向性、両耳かけのヘッドセット、片耳掛け、あるいは色もベージュか茶色か黒、ブームの長さ・・・
型落ち品なので全てを好みで選ぶことはできないのですが、ちょうど私が欲しかったモデル・仕様のものがある。
これは買うしかない!とポチッとしたのでした。
本来は高い買い物なので試奏してから買いたいところですが、店頭で試せるところはなく、一か八かの大博打です(私にとっては)
すぐに届いたのは良いのですが、接続のジャックがmicrodotだったので今あるミニ3XLRの電源モジュールと合わない。
変換アダプターは純正品だと16,000円もする。うちにある電源モジュールが100%使えると分かっているならば純正品を買うけれどそれすらもわからない。新たに買い直すとなると電源モジュールと適合したアダプターをまた別に用意せねばならない。。。ということでお試しのため某中華ショッピングサイトでお取り寄せ。
しかし、これが間違いの始まりでした。
1週間ほど首を長くして待ってやっと到着したアダプター。早速繋いでみたけど、あらまあ音が出ません!
アダプターが悪いのか、バッテリーとの相性が悪いのか、使用機材との相性か。
こうなってくるとどれが悪いのかがわからないのでほとほと困りました。
数日、色々と実験を重ね、購入したメーカーさんに度々問い合わせた結果、やはりまたまた思い切って純正品のアダプターを買うことに。うわあ、これで実質5万円超えのマイクになちゃったよ。なんとかうまくいくといいのだけど。音が出ても好みに合うかどうかも問題だし。
それにしてもメーカーさん、とても親切でした。お問合せメールで質問したらすぐに返信くださってとても助かりました!(HIBINOさんです)
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ミュージカルとかでも使われているタイプのもので、尺八やフルートやオカリナなどのプロ奏者の演奏でも使われているそうです。多分もう少し上位クラスのものだろうけど、こちらでも十分グレードアップ!
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↑外箱つぶれで割引、となっていたけれど箱も綺麗なもんでした。新製品が出たからでしょうね。
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↑これは変換アダプター。一番汎用性が高いXLR端子にした。それにしてもこれが16,000円。高ぇ。でもバッタもんにお金を捨てるよりは良いよね。需要が少ないパーツなんだろうな。
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↑良いアンプは数あれど、機能性と機動性と価格と音色のバランスが絶妙なローランドのモバイルキューブ。
そして遠い昔に購入したボーカル用のエフェクター。モバイルキューブのリバーブも悪くないのだけど、やっぱり特化したやつの方がさらに良いね。荷物になるけど。過去記事エフェクタ、試してみました。
試した結果は、ビンゴ!
今回はちゃんと音が出ました。電源モジュールはとりあえず買わずに48V供給できるエフェクターを中継させて当面凌ぐことにしたのですが、案外このエフェクター、演奏で使えるかも。前はキンキンしてちょっと使いずらいなあ、と思っていたのですが、楽器とマイクを変えたらしっくりきた。しかもMCと演奏をフットスイッチで切り替えられるのでなかなか良い感じです。ただ荷物増えるね。
マイク購入から約2週間経ってようやく音を聞くことができたのでした。
もちろん速攻で色々実験したのでまた近日、実験結果や機材の名称の詳細などはアップしようと思います♪
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追記。
おかげさまで8月のけやきcaféの2days(8/5、 8/19) 4公演、全てのお席完売いたしました。
ありがとうございました。vientoのメンバー一同練習を重ねてお待ちしております♪
チラシ2丁付

ファビュラスF-48SQのチューンアップ。

  • 2023/06/18(日) 14:53:42

ずっと宝の持ち腐れ状態で私の手元にいるSUZUKIのファビュラスF -48SQさん。
宝の持ち腐れは言い過ぎ、本番用の予備器として、比較対象として、反復練習の刺激として無くてはならない楽器なのですが、最近本番で使う時が来たのではないか、と思っています。
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リードがずいぶん熟れてきて音色が良くなったことと抜群の安定感。
そしてマイクのりの良さは前から知っていましたが、今まではマイクを使って演奏する機会がほとんど無く。
(元の出音もボディが大きい分、シルバーコンチェルトより音量があるように感じています。)
そして最大の要因は最近よくアコーディオン奏者の方とデュオで演奏させていただくことが多いのですが、相棒のアコーディオンの調律が442Hzなのです。大型アコーディオンを使っておられるのでリードを3枚いっぺんに鳴らしている音色の時は案外大丈夫。これは441、442、443の微妙にピッチの違う3枚のリードを同時に鳴らすからです。
ただ、シングルのリードで演奏する時?と思うのですが、どうにもピッチの違いが気になる瞬間があるのです。
私の調律は大体443ジャストか、プラス5セントくらいで合わせています。
最近聞いた話では443プラス15セントの調律の方もおられるとか。
7~8セントでピッチ1Hz分くらい変わってくるので実質445の調律ってことですね。ピアノでもなんでも高めが流行りのこの頃です。
話が逸れました。
アコーディオンとデュオで演奏するときはマイクを使うことが多いこともあり、ファビュラスを442Hzにチューニングしなおしたらどうだろう?と思い付いたわけです。・・・っていうか、次のライブの練習をするのに以前の音源を聴いていて「わ、今、ハーモニカ調子っぱずれ(^^;」っていう瞬間を確信してしもた。
ヴァイオリンが入って3人で演奏する時はヴァイオリンさんに調律を443に合わせてもらって演奏するので案外ピッチの違いは気にならず、これまた不思議なものです。
手元にあるのは443崩れ(メンテをちゃんとしていなくて結構狂っていた)のファビュラスなので、おそらく48枚全部調律することになるのは覚悟の上!
さて作業開始。
デフォルトはSQのマウスピースなのですが、現在はシリウスのマウスピースを使っています。
SQ(噴き口の穴が四角なのでスクエア)の方がより音量アップで良いのですが。
私がタングブロック奏法で吹くと舌を深く穴に入れるせいか切ってしまうんです。。。音量アップのためにマウスピースの高さが丸穴より低いのです。
で、シリウスのマウスピースを使っている次第です。本当はちゃんとファビュラスのマウスピースに変えるべきなので、もし試される場合はご自身の責任でお願いしますね~。
分解する前に確認の試奏をして狂いを一覧表に書き出しておきます。
分解して超音波洗浄機でクリーニング。
マウスピースをセットしてリードを削る作業に。最近私は「神ヤス」を愛用しています。このオタク臭のするネーミングf(^^;
これはフィギュアやミニチュア模型などを作るときに使うスポンジ付紙やすりの商品名です。小さく切ってピンセットでつまんでリードを削ります。金属のヤスリよりも面で削れて力をかけなくても良いのでなんだか安心。ただし、意外と金属ヤスリよりたくさん削れるので削りすぎには注意です。
ストレート配列なのでまずは外側についてる吸音のリードを全部攻略。こっちは付けたままで削れるから良いのですが、問題は吹き音です。
ボディから外して目標の音程のアタリをつけて勘で削ります。で、ボディにセットして計測。またプレートを外して誤差を勘で削って、ボディにセットして計測。まあ、7、8回は開け閉めしたかな。(開閉はネジが10本くらいあるので非常に面倒なのです。)
普段だったら外した状態の音とセットした状態の音の差を測ってから±5セントくらいはヨシとして大まかに合わせるのですが、今日は全部ピッチリ、443Hz±0!
ファビュラスって調律の時も安定感抜群で繊細に作業したらほぼ±0で合わせられるのですね。
嬉しくなってつい、細かく徹底的に合わせました。
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大変な作業でしたが、おかげでさらに吹きやすくなり、愛着もひとしおです。
さあ、成果の方はどうかな。次回の合わせ練習がとても楽しみです!
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私がお世話している紫陽花の花。今年も綺麗に咲きました。手前の紫陽花の色を青に戻している最中です。今年は紫まで戻りました。来年こそは青に!

第二回メンテナンス講習会、終了いたしました。

  • 2022/06/19(日) 03:47:54

たくさんのお祝いのメッセージ、本当にありがとうございます。
自分のことのように嬉しい、とおっしゃって頂くたびにそのお気持ちがありがたくて目頭が熱くなります。
また聴いていただけるように音を磨いていきたい、と心から思います。
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素敵なお花まで頂戴し、ありがとうございました
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さて、本日は第二回目のメンテナンス講習会でした。
今日は教室の生徒さんばかりで5名、とても充実した講習会になりました。(・・・であって欲しいw)
と言いますのも、会場の入場制限の制約上、一度に6名しか入ることができず、2時間で2講座行う予定だったのですが、参加人数がちょうど5名だったのでほぼマンツーマンで実技をじっくりお教えすることができました。
4時間ぶっ続け、皆さんお疲れ様でした。
今日の講習の内容は前回の復習のマウスピースの付け外しにはじまり、調律のための音程の測り方、バランスの取り方、具体的な音の上げ下げの実技でした。
調律は測るところも難しい、針が止まらない、どこに合わせたらいいかわからない、などと皆さんおっしゃっていました。ふふふ、そうでしょ、第一関門です。
さらに皆さんリードを削るのは怖いと思ってらっしゃったようでしたので、最初は私が練習用に持参したプレートで実際に手加減などを体験してもらってからご自分のハーモニカで調律を行う、という手順にしました。

途中、使用したチューナーのアプリ、Androidとiphoneでプラスマイナスが逆に表示される、という罠(?)があり、私がそれに気づかず、本来と逆方向の作業をしてしまう一コマもありましたが(皆様ご注意!)、無事に正しい音域に戻すことができました。
参加者さんからは「一人でリード削ろうと思ったら勇気がいるけど、先生が居たら安心してチャレンジできた。」と言っていただけました(^^)ヨカッタ,ヨカッタ

私も今でこそ、ある程度の確信を持ってリードにヤスリを当てることができますが、最初はやはり怖かったです。
たくさん失敗もしました。今回の講習でお教えできたことはほんの一端に過ぎませんが初めの一歩を踏み出して頂くには良かったのではないでしょうか。あとは経験と勘と探究心です!

しかしながら逆の場合もあり。細かい作業ですので向き不向きがあります。楽しんでハーモニカを触れる方は良いと思いますが、ちょっと辛いな、と思われる方は然るべきところに依頼するのもアリだと思います。
うちの場合はHOHNERは私が、SUZUKI製のものはクリーニングをはじめ、ちょっとした調律ならば私がしますが、リードの交換などはメーカーにお願いするようにしています。作った方に頼めるなんてこんないいことはありません!
ご自分では手に負えないのか、頑張れば何とかなるのか、それを見極めて頂くのは大事なことですし、それも含めて良い機会になったのではないか、と思います。
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当教室の生徒さん以外でもご要望があればメンテナンス講習を開講します。マンツーマンであれば2時間一コマ6,000円(別途スタジオレンタル代)2〜3名でのお申し込みも大歓迎です。スタジオ代が割得になりますのでおすすめです(^^) お気軽にご相談ください♪




第2回メンテナンス講習会のお知らせ。

  • 2022/06/05(日) 17:14:33

第2回メンテナンス講習会のお知らせです!
去る5月15日に第一回のメンテナンス講習会を開講いたしました。
間髪入れずに第2回を開催しようと思います。
前回は主に講義式で説明や質疑応答、実演を見ていただく形でしたが、今回はご自身のハーモニカやこちらで準備するメンテナンス練習用のリードプレートで実際に作業していただく形で実施いたします。
主な内容は「調律の仕方」です。
調律をしようと思ったら、そもそもきちんと安定して音が出せないといけないのでその辺りからのお話になると思います。まずは音程の測り方から!
マンツーマン、とはいきませんが、ごく少人数でゆっくりとアドバイスしながら進めていきます。
第1回が未受講の方もご参加いただけますので、お気軽にお申し込みください。

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日時:6月18日(土) 1回目 13時〜15時
            2回目 15時〜17時
           *入場人数の制限がありまして、2回にわけて5人ずつ実施いたします。
            特別な事情がない場合は、時間枠は当方にお任せください。事前に連絡させていただきます。
場所:京都北文化会館 リハーサル室
   地下鉄北大路駅の真上です。(地図参照)
費用:3,000円(当日お支払いください)
内容:調律の仕方、アゲミの調整の仕方
募集人数:4名
持ち物:ご自身のクロマティックハーモニカ、普段お使いの工具類、ネジ等の紛失防止のためのトレー(お持ちであれば)もしくはテーブルに敷くための楽器用クロスやハンドタオルなど、プレートの作業台(お持ちの方)
*こちらのブログのメールフォーム、コメント欄、SNS、その他連絡のつくメールアドレス等でお申し込みください。
募集人数より多くお申し込みがあった場合は先着順とさせていただきます。
北文化会館地図